NPO法人オーソティックスソサエティー会員
日本靴医学会準会員・日本義肢装具学会会員             

インソールの話「嘘!本当?」

歩き方に目を向けない医療!!
「靴のフィッティング」や「足や膝など下肢の痛み」などの悩みについて、「歩き方の良し悪し」を通じて考えます。20年間、歩行を通じて「インソールの製作」をしてきた者だから言える、「歩き方とインソール」の貴重なお話です。

1.通常のオーダー・インソール(足底板含む)とは?

・通常のオーダー・インソール(足底板含む)を「静的インソール」と呼んでいます。静止した(動かない)足裏の型を取って製作する方法なのでそう呼びます。3つのアーチを形成することが主目的であり、「歩き方の良し悪し」というような「動的な要素」はほとんど考慮されません。
・3つのアーチを形成するだけでは未完成!この製作法の効果を否定するわけではありません。アーチが無い方にアーチを作るだけで楽になりますので。しかし、それではインソールの持つ能力の30~40%程度しか発揮できません。そこが終点ではなく、そこからがプロとして本当の腕の見せ所であり、そのような技術が存在することを知らないのです。
インソールの上面にアーチの凹凸ができるので微調整するのは難しく、微調整できる構造とは言えません。もともと「歩き方の良し悪し」などは考慮されない製作法なので、調整するという視点がありません。これがこの製作法の限界です。
・「悪い動き・歩き方」が「痛みの大きな原因」との視点も無いので、インソールの製作時に「歩行を診る」、「症状の改善」を客観的な手段で検証されることはほぼありません。
インソールの効果を客観的な手段で検証もされずに、「これが貴方のオーダー・インソールで足や膝にも良いものですよ」と一方的に消費者・患者は言い聞かされ、他方「これは自分の身体にとって良いものだ」と思い込まされているとしか思えない不思議さ。
・効果の検証がされないと言うことは、必ずしも「良い効果」だけでなく「悪い効果」も予測できるわけで、もしかしたら、そのインソールが原因で「足や膝などの痛み、症状が悪化」しているかも知れません?現実、そのような症例を少なからず診てきましたし、「インソールを外した時の方が歩き方が良くなる」なんてことは多々あります。ということは足や膝などに悪影響を与えて続けていたとしか考えられません。「知らないこと(無知)」ですべてが許されてしまっています。
「命に影響がないから」「ごまかしが効くから」で見逃さないで考えてみて下さい!